Toiletまさに一難去ってまた一難。

アメリカの家に住んでいると次から次へとトラブルに見舞われると人に聞いてはいましたが、最初の半年間ほどが何事も無く平穏に過ぎていたため、自分が運よくいい物件を見つけたのでこのまま済んでしまうのではないかと思ってしまいました。しかしそれはやはり大きな勘違いだったようです。7月にガレージドアのスプリングが破断したことは記事にしましたが、実はその直後の8月、私の出張中に今度はガレージドアを持ち上げるモーターウィンチ(リフター)が壊れ、再び開かなくなってしまったのでした。ただ、この時は手動で開閉することはできたので面倒なだけで済んだのですが、前回の修理の直後だったために大家が修理代を出すことに難色を示し、結局修理してもらえるまでに1ヶ月ほどもかかってしまったのが災難でした。

それでようやく一息つくことができるかと思いきや、それもやはり残念ながら束の間でした。今度は1階の客用トイレの水が止まらなくなってしまったのです。タンクに水が溜まってもどんどん水が流れ続け、勢いよくオーバーフローし続けるという状態で、相当な量の水が無駄になってしまったのではないかと思います。こういう時はタンクの下にある止水栓を回して止めれば良い、というのは普通思いつくことですが、これがまた同時に壊れていて、これ以上回すと壊れそうというくらい締めても水は止まらず、それどころかそこから水が漏れてくるというどうしようもない事態で困惑してしまいました。

こういう時は不動産業者のサポートセンターに電話すると日本語で相談や修理業者の手配などをお願いできるのですが、修理業者は翌日以降になってしまうとのことでした。それまでは元栓を止めておくようにと言われたのですが、地下室にあると言われたもののそれらしきバルブは見当たらず、またしても困惑してしまいました。結局、トイレのタンク内のフロートを本来のフタの高さよりもさらに高く持ち上げておくと水が止まるということがわかったので、それでなんとかホッと一息です。

その2日後、修理業者は予定の時刻よりも2時間も早くやってきて、ものの15分程度で修理を終えてしまいました。老朽化した部品の交換のみなので簡単な作業だったのでしょうが、なんという事もなく水を止めて作業を済ませたようなので、私が壊れそうだと思った止水栓も躊躇せず締めれば止まったのでしょう。しかし専門家が見れば簡単な作業でも、初めて見る素人には勝手がわからないので仕方ありませんね。それだからこそプロに仕事が回ってくるわけですから。

しかしその同じ日の晩、そろそろ寝ようかという時に今度は2階の家族用トイレが壊れてしまいました。水を流そうとしてレバーを回したらそのままスカッと回ってしまい水が流れなかった、ということでタンクを開けてみるとレバーにつながっているアームが完全に折れてしまっていました。タンクを開けて手を入れれば水を流すことはできましたし、使わなければ特に問題はない、ということで今回はかなり気楽だったので、その日はそのまま寝てしまうことにしました。そして翌日、壊れたのが大した部品ではなかったのでホームセンターのHome Depotに行けば買えるのではないかと行ってみるとまさしくそっくりの部品が売られていました。アメリカではDIYも大規模なので、このHome Depotは日本のホームセンターよりもかなりプロフェッショナル寄りで、バスタブやらドアやら、家の梁に使うような巨大な木材や壁材なども売られています。ですからトイレの部品など当然のようにあるわけです。買って帰って早速交換してみましたが、作業時間はものの数分、元通りに水が流れるようになりました。

しかし納得いかないのは、こういう力のかかる部分にどうして樹脂部品を使うのかというところです。まあ築20年以上経っている家なのでそろそろあちこちガタが来るということで仕方のないことなのかもしれませんが、金属ならもっと持つのではないかと思ってしまいます。交換部品は金属の丈夫なものにしようかとも思いましたが、さすがに自分がいる間にもう一度壊れることはないだろう、と同じ樹脂製のものにしてしまいました。

それにしても、この調子で今後も色々起こるのでしょうが、次はいったい何がどうなるのか、全く予想もできないのが恐ろしいところです。