予期せぬ出費ですが。
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白物家電というのはあってそう楽しいものではありませんが、いざ壊れて使えなくなると非常に困るものです。冷蔵庫はその筆頭かもしれませんが、洗濯機も途端に生活が不便になってしまいます。我が家では2006年に購入した日立のビートウォッシュを使ってきたのですが、最近になって電源ボタンを押しても音がするだけで表示がつかなかったり、そもそも何も反応しなかったりというようになってしまい、洗濯することができなくなってしまったのでした。おそらく制御基板のコンデンサの劣化かなにかだろうと思いますが、要するに寿命です。4年近く使わずトランクルームに眠っていた期間があるとはいえ、購入してから13年余りとなれば仕方のないことでしょう。

そこで急いで新しいものに買い換えなければいけなくなったのですが、急なことで特に調査もしていなかったのでどれがいいのかよくわかりません。ビートウォッシュには特に不満がなかったので、その新しい製品にしようかとも思ったのですが、小売価格はちょっと高めです。また、もっと安い5万円以下のものにしようかとも考えたのですが、インバータータイプとそうでないものとでは騒音がだいぶ違うようなので、我が家では夜中に洗濯することが多いためインバータータイプの中からシャープES-GV8Dという製品を選択しました。

子供達もそんなに汚れ物を出すような歳ではなくなったので、本当はちょっと小さい7kgの方が良いと思ったのですが、残念ながら納期が長くてそれを待つことができなかったため、8kgのタイプにしました。ただ、8kgでも7kgでも、6kgですら外形寸法は同じで、価格もほとんど変わらないので、大は小を兼ねるということにしておきましょう。

シャープの洗濯機の特徴はステンレスの洗濯槽に穴が空いていないということです。これはもちろん見た目だけの違いではなく、洗濯槽が二重構造になっていて外から見えない隙間部分にカビが発生してしまう、という問題を根本的に解決してくれることになります。とはいえ、底面のスクリュー部分には穴が空いていて、その下に水栓があるためにここだけは二重構造になっているわけで、全くカビの生える隙がないというわけではありませんが、その空間は明らかに小さいはずです。

使ってみると、やはり10年余りの間には技術の進歩があるようで、あれだけ静かだと思っていた先代のビートウォッシュよりも明らかに静かです。特に驚いたのが風呂水ポンプ駆動時の作動音の静かさですが、これはそもそもポンプの構造が大きく違うためのようです。これまでに使用してきた他社製品ではポンプ自体は本体に内蔵されていてホースで吸い込む形になっていましたが、この製品のものはホースの先にポンプが付いていてホースに押し込む形になっているようです。この構造のためホースに沿って電源コードを這わせる必要があるのですが、吸水開始時から静かに風呂水を送ることができるのです。この方がコストは高いのではないかと思われますし、ホースの長さを調整しにくいという問題はありますが、快適性は上です。また、ポンプの重みがあるのでホースの先が浮いてしまわないという副次的メリットもあります。

洗剤や柔軟剤を一つのトレイに入れられるというのも使いやすく、細かいところに気を配ったなかなか使い勝手のいい洗濯機なのではないでしょうか。もう今は言わないようですが、「目の付け所がシャープでしょ。」と言っていただけのことはあるようです。なお、泥汚れなどはめったに無いので洗浄性能はよくわかりませんが、普段の実用上はもちろん全く問題ありません。