LEGO
この正月の帰省の際、1月2日がぽっかりと空いたのですが、天候が良くなかったせいもあってなかなか行き場所がなく、どこへ行こうかと迷っている間に時間ばかりが過ぎてしまい、結局仕方なく実家から程近いアウトレットモールのグランベリーモールへ行くことになってしまいました。ここにはもともとREIのショップがあってその後をmont-bellが継いでいるようなのですが、名残りでフリークライミングができるピナクルがあるので、子供達はそれを見て「スゲー」と興味津々でした。しかしここにそんなに長居していては買い物が進まないのでしばらくして移動することになるわけですが、アウトレットモールで子供が行く場所といえば大抵のモールにあるLEGO Click Brickくらいしかないので、親が交代で子供を見ながら自分の見たい店を急いで覗いてくるという形にならざるを得ず、落ち着いて買い物するどころではありませんでした。

LEGOといえば、年末に一部方面でも話題になったのが新シリーズExo-Force 特殊部隊です。日本のロボットアニメの影響を多大に受けたという同シリーズは「特殊部隊」という日本語のサブネームのみならず、ロボットの機体に漢字のロゴが入っていたり、設定されている主人公キャラクターの名前がHikaruHa-Ya-ToTakeshiRyoという日本人名になっているなど、かなり徹底して日本に拘っているような感じです。それでいてコミックがアメコミ調なのは詰めが甘いというか…日本のマンガ家やアニメーターにもLEGOのファンは多そうなので、ちょっと頼めば喜んで請け負うような気もしますが。

Exo-Force 特殊部隊

このExo-ForceがLEGO Click Brickでは1月2日から先行発売されるということで店頭にも展示があったのですが、見る間に次々と売れていってしまいました。夕方には人間側メカは全て売り切れてしまい、残っているのは悪者のロボット側メカが数個だけという状態になってしまいました。箱を手にしているのは子供連れとは思えない成人男子が多かったのですが、やはり日本でのこの商品のマーケットはこういったロボットアニメで育った大人が中心になってしまうのかもしれません。とはいえ、我が息子も帰ってきてから「欲しかったなあ〜」などと宣っていますし、子供達に受けないわけはないのですが。ちなみに実は私も「買っておけば良かったかも」などと公開しながら、PDFでも公開されているBuilding Instructionsを参考に手持ちのブロックでロボットを一体作ってみたりしています。

ところでこの年明けからLas VegasでInternational CES(Consumer Electronics Show)が開催され、連日電子機器関連の新製品や開発の発表が行われ、Blu-rayとHD-DVDの争いも賑やかになっていますが、そんな中でLEGOからLEGO Mindstorms NXTが発表されました。

1998年に発売された前シリーズのMindstormsは光センサやモーターといった入出力を備え、内蔵するマイコンでこれらを使って制御することで自律ロボットを作ることができるという、おもちゃの枠を超えた製品でした。今回の8年ぶりとなるバージョンアップでは、3個のサーボモータに回転センサを備え、超音波センサ、音響センサ、光センサ、タッチセンサと入出力がブラッシュアップされ、より正確で高度な制御が可能となっているようです。また、MindstormsではPCで作成したプログラムを赤外線を使って転送するようになっていましたが、今時IrDAを備えているPCも珍しくなってしまっているということもあり、NXTではUSBとBluetoothに変更されており、Bluetooth搭載の携帯電話やPDAによる制御も可能となっているそうです。

発売予定は2006年8月、予価249.99ドルとされていますが、これに先立って2月5日までDeveloper Programとして18歳以上の100名の募集が行われています。晴れて選ばれると発売よりも数ヶ月早く149.99ドルでベータ版製品を入手することができ、プログラム終了時には無償で製品版CD-ROMが配布されるそうです。見返りとしては

(A) LEGO Mindstorms NXTでカッコいいロボットを作ってLEGO Mindstormsのウェブサイトにアップロードする
(B) LEGO Mindstorms NXTについての記事、レビュー、ウェブコンテンツ、本、FIRST LEGO League用のトレーニング資料を書く
(C) プログラミング環境、入出力デバイスなどのLEGO Mindstorms用のサードパーティ製品を作る

のいずれかが求められますが、世間よりも早く、しかも安く入手できるということであれば安いものではないでしょうか。私も選ばれることはないだろうと思いながらもとりあえず申し込んでみました。

私自身は子供の頃はダイヤブロックで育ったのですが、やはりワールドワイドで展開するLEGOに一日の長がありますよね。日本ローカルでは太刀打ちできるわけもありません。子供ながらダイヤブロックに辟易していたのはブロック一個一個の大きさと、その脆さです。割れたブロックのせいで何度痛い目にあったか…まあ、現在のものは材質も変わっているようなので改善されているのかもしれません。しかし、大きなブロックではあまり精度の高い模型は作れないので子供向けという感は拭えず、大人にも多くのファンを持つLEGOのようにはいきませんね。私も大人になった今はすっかりLEGO派です。

Mindstorms NXT