Coke + iTunesクジ運の悪い私にもようやく春が

今年の7月から始まっているものなので既に多くの方がご存じであろうと思われますが、コカ・コーラにより「Coke + iTunes」というキャンペーンが今月9月末まで行われています

コカ・コーラシステムは、若年層を中心に全世界の幅広い世代から強く支持されている「iTunes(アイチューンズ)」とコラボレーションし、「Coke + iTunes(コーク プラス アイチューンズ)」を立ち上げることで「コカ・コーラ」と音楽の融合を図り、世界規模で音楽事業を推進するブランドとして、「コカ・コーラ」のメッセージを強力に伝達してまいります。

となかなか大げさなことをブチ上げていますが、要するにコカ・コーラノーカロリー コカ・コーラコカ・コーラ ゼロというコーラ製品3種類に添付されているキャンペーンシールの裏に記されている番号をPCや携帯からキャンペーンサイトで入力するとその場で抽選が行われ、当選するとiTunesで楽曲のダウンロードが可能になるキャンペーンコードがもらえる、というものです。

毎日25,000曲が当たるということなのですが、そう言われてもその当選確率は今一つピンと来ません。ただ、ブログ界隈ではそのあまりの高確率に驚きの声が上がっていたりもしたのですが、それによるとおよそ2割弱程度の割合で当たりが出るような感じでした。それほどの確率で当たるのであれば飲み物を買おうというときにCokeを選ぶ動機にもなるということで、私もしばしばコカ・コーラ ゼロを買ってみたものの、なかなか当たりが出ません。しかし、いいかげんにそろそろ嫌気がさしつつあった昨日、9回目にようやく当たりが出て、クーポンコードを獲得することができました。

当選通知メールで送られてくるハイパーリンクからこのコードをiTunes Storeで入力すると、晴れて1曲分のクレジットが追加されました。噂によるとこのクーポンではiTunes Plusでも利用することができるということで、曲目は限られているものの、DRMフリーで高音質な楽曲のダウンロードが可能なようです。私は何だかもったいつけてしまって何をダウンロードしようかと迷ってしまい、まだ使っていないのですが…

それにしてもこれだけ大規模なキャンペーンを展開できるというのはコカ・コーラだからこそと言えるのではないでしょうか。Appleからはそれなりの割引を引き出しているものとは思いますが、それを考えても総計1,925,000曲というのは相当な額に上ります。また、このキャンペーンに必要なのは商品だけではなく、これを運営するためのシステムの構築と維持にもかなりの投資が行われているのはその完成度を見ても明らかです。確かにこうしたキャンペーンでもないと日頃コーラを飲む機会も減っていますから、そういった人達を呼び戻すためのイメージ作りには相応の効果があったのかも知れません。

また、iTunes Storeのクーポンコードというものが賞品として成り立ってしまうということは、iTunesとiPodがいかに社会に浸透しているかも表しています。仮にこれが他の音楽配信サービスのクーポンであったとして、今回と同じような盛り上がりを見せるかというととてもそうは考えられません。かつてWalkmanが一世を風靡した頃には「アイワのウォークマン」や「パナソニックのウォークマン」といったものがありましたが、今は「iPodのような何か」はあっても「iPod」といえばAppleのもので、他社の製品とは明確な差別化ができているように感じられます。これはブランディング戦略によるものなのか、iTunesと連携したシステムによる囲い込みの成果なのか、おそらくその両方なのでしょうが、今のところ衰える兆しはありません。

ちなみに今回のキャンペーンはダブルチャンスとなっていて、キャンペーンコードを集めると3つで「10曲ダウンロード可能なiTunesカスタムカード」、12個で「オリジナルケース&ストラップ付iPod nano (2GB)」が当たる抽選に申し込むことができます。私もどうせ当たるわけはないと思いつつも12個目指して貯めているところなのですが、欲を言えば先日発売されたばかりの新しいiPod nanoにしてもらえると嬉しいですよね。まあ、そんなことは無理でしょうし、そもそも私が当選するとはとても考えられないのでどうでもいいことなのですが…でももちろん旧nanoでも当たれば大喜びで報告しますよ。