iiyamaどこまで大きくなるのか…

2年ちょっと前にアメリカで停電に遭った際、液晶モニタDell 2709WFPが壊れたと言ってASUS PB278Qというモニタを購入していたのですが、実はそのまま捨てずに持っていて、帰国時の荷造りの際に「やっぱり電源が入らなかったら捨てよう」と思って試してみたら起動してしまったので持って帰ってきていました。そしてたまに数秒間真っ暗になったりするのを騙しだまし使っていたのですが、とうとうつい先日全面黒とRGB三原色とを繰り返し表示するだけになったので一旦電源を切るとついにそのまま復帰しなくなってしまいました。

もうとっくに壊れたと思っていたものですし、代替機も購入しているので問題はないはずなのですが、これまでの半年強は27インチモニタ2枚という構成で使っていたので、片方をDell 2001FPに置き換えると急に窮屈に感じてしまうのですから慣れというのは恐ろしいものです。だいたい世の中に27インチモニタを2枚も使っている人なんてそうそういないだろうと思うのですが、ちょっと調べてみると今は27インチのモニタなんて2万円以下でも買えてしまう凄い時代になっていたのですね。じゃあどれかに買い換えようとさらに調べていると、Full HDなら30インチでも3万円前後で買えることに気づいてしまいました。さすがに30インチは大きすぎるかと思いましたが、メジャーで測ってみると机の上に置けないことはなく、一旦その誘惑にかられてしまうともう抗うことは出来ず、Amazonで最安値が更新された瞬間についポチッと行ってしまいました。それがiiyamaX3291HS-B1という31.5インチFull HDのモニタです。

iiyama ディスプレイ モニター X3291HS-B1 31.5インチ/フルHD/HDMI端子付

「Full HD」と繰り返しているのは大事なことで、壊れた2709WFPはWUXGA、つまり1920×1200ドットの解像度だったのに対しFull HDは1920×1080ドットであり、画面のサイズは大きくなっても表示できる画素数は減ってしまっています。しかし、それを諦めることで一般のテレビ用の廉価な液晶パネルが流用できることになり、大幅に低価格で購入できるようになっているのです。それに対しWUXGAのモニタは需要も大きくないことから機種もわずかで価格も高止まりしていて、もはや4K解像度のものよりも高くなってしまっており、ここにこだわるのは現実的でありません。

一方なぜこの際4K解像度にしないのかというと、それは単純な話で「私のMac miniが対応していないから」です。最新機種では4Kにも対応しているようなので羨ましい限りですが、今はMacまで買い換える必要はありません。ただ、今4Kにしておかないとしばらく先まで買い換えることはないでしょうが、それは仕方ありません。

さて、届いたモニタを早速Macに繋いで使用していますが、大きくなったおかげでモニタから目を離して見ることができて、思っていた以上に快適です。ハーフグレアパネルということで反射を若干心配していましたが、今日は雨天だったということもあって画面が真っ暗になっていなければ全く気にはなりませんでした。画素数が若干減ってサイズは大きくなっているので1画素の大きさは大きくなっている、つまり荒くなってしまっているわけですが、Macの優秀な文字レンダリングのおかげで可読性はあまり気になりません。写真についても緻密さではWQXGAには劣りますが、ハーフグレアパネルのおかげでより鮮やかに表示されるので全く問題ありません。Blu-rayのビデオdot by dotで見られるのですから動画については言わずもがなでしょう。

今のところの問題の一つは入力端子の少なさでしょう。映像入力はHDMIDVI-DD-Subミニ15ピンが1つずつあるだけなので、PCとBDプレイヤーを同時に繋いでおこうと思うとPCはDVI-Dで繋がざるを得ません。私は幸いHDMIからDVI-Dへの変換ケーブルを持っていたので助かりましたが、今時DVI-Dというのも古く、HDMIが3つくらい欲しいところではないでしょうか。もう一つの問題はスタンドが単純なもので仰角の調整が出来るだけのもので、高さが変えられないということです。私は机の面ぎりぎりまで低くして使いたいのですが、表示部分の下端が机から8cmほどの高さになっており、この点は少々不満に思っているところです。まあどちらも事前にわかっていたことではありますし、この価格なら文句なくこれらも受け入れられます。