Feedly野放しにしておいてはいけない。

Google Reader亡き後のフィードリーダーの本命とされているであろう、私も愛用しているFeedlyですが、先月のある日(6/11)突然利用できなくなりました。何らかの障害やメンテナンスでサービスがダウンするということはそう珍しいことではありませんが、今回は公式ブログ上DDoS攻撃を受けていると発表がありました。

しかも今回独特なのは、犯人から「身代金」の要求を受けているということです。DDoS攻撃をやめて欲しければ金を出せ、ということで、日本で言えば不正アクセス以外にも恐喝威力業務妨害という立派な犯罪行為です。DDoS攻撃というのは単なる嫌がらせや自己満足として行われることが多いイメージがありますが、ここまであからさまなゆすり行為はこれまであったのでしょうか。

金銭の授受というのは犯人側にとって大きなリスクがありますので、今回のFeedlyが本当のターゲットではなく、Feedlyに与えたダメージを見せしめとして、真の標的に圧力を掛けるのが本当の目的だという分析もあります。実際のところはわかりませんが、そうなのだとすればFeedlyはとんだとばっちりということになりますね。

Feedly側も対策を講じてしばらくするとサービスも再開されたのですが、驚くのがこの犯人がしつこく何度も攻撃を加えてくるということです。Feedly側の対策も最初は時間がかかりましたが回数を重ねるごとに対応が早くなり、実質的に攻撃が無意味となったのかあるところで終わったようですが、乗っ取られたマシンを踏み台にしたdistributed攻撃であるがゆえに回数を重ねても足がつくということはないのでしょうか。それとも、時間をかければどこかでしっぽが掴めそうなものなので、危なくなる前にやめたということなのでしょうか。

それにしてもユーザにとってみれば犯人には大いなる憤りを感じますし、広く社会にとっても放っておいて良いものではないように思いますが、捜査当局の手は入っているのでしょうか。Feedlyが今回の対策にかけた費用が泣き寝入りになるような事態に甘んじなければいけないというのは問題でしょう。正義が行われるべきだと思います。

今回の一連の障害により、しばらくFeedlyが使えないということが何度か続いたわけですが、そのお陰で時間に余裕ができたとか、なかなか手が付けられなかったことができたとかいうことがあり、実は悪いことばかりではなかったりします。日頃いかにFeedlyに依存し、情報に追われているかということですが…