にしき堂 生もみじもみじ型であることに意味があります。

先日、おそらく7年ぶりくらいで広島に業務出張で行ってきたのですが、広島駅もだいぶきれいになっていて、また目的地最寄りのローカル駅にも自動改札が導入されていて、年月を実感しました。私の住むところから広島まで、距離は200km以上ありますが新幹線ではちょうど1時間ほどなので、時間的には大阪に行くのと同じような感じで行けてしまいます。したがってたいてい出張も日帰りで済んでしまうのですが、今回は2日間に渡る会議に出席するということで珍しく宿泊での出張となりました。

夕食は現地支社の人に繁華街の方へ連れて行ってもらいましたが、この繁華街も地元のものと比べると非常に大きく、中国地方第一の大きな都市であるということを再認識してしまいました。なお、食事の方は広島と言えばということで牡蠣とお好み焼きを美味しくいただきました。

私自身は普段出張の多い仕事ではないので、たまにどこかへ行くと家族へも何かお土産を買っていこうということになります。広島土産といえばやはりもみじ饅頭というのが定番で、広島駅の土産売店にも沢山の種類のもみじ饅頭が並んでいます。一口にもみじ饅頭と言ってもそれなりに工夫が凝らされていて、抹茶あんやクリーム、チョコレートなどあんの種類たいろいろあるのですが、今はそれに加えて「生もみじ」というものがあるというのをたまたま最近聞いていたので、今回はこれを買ってみることにしました。

「生」と言っても実際はもちろん加熱調理されていて、通常のカステラ生地の代わりに餅粉を使った柔らかい生地でくるまれているというのがその正体です。生というのはあくまでイメージですが、モチモチした食感はたしかに生という言葉もふさわしいような気がします。そしてもちろん、もみじを象った形になっています。私が今回買ったのはこしあん、粒あん、抹茶のセットですが、どれもなかなかの美味しさでした。普通のもみじ饅頭はこしあんが基本で、一番それが合っているような気がしますが、この生もみじでは粒あんの方が美味しいように思いました。普通のもみじ饅頭に比べて生地が薄くあんの割合が大きいのでそのように感じられたのかもしれません。

ということでこの生もみじは新しい広島土産としてお勧めできるのですが、冷静に考えてみると餅粉生地の饅頭というのはそう珍しいものでもなく、よくよく考えると私の地元にも「如水餅」という形が違うだけであとは似たような菓子があってよく目にしており、私も好きだったのを思い出しました。まあお土産とはいえせっかく買うなら珍しいだけでなく美味しいものの方がいいに決まっていますから、それはそれで構いませんよね。