太陽公園 白鳥城本物も多少浮いてますが…

姫路といえば白鷺城こと世界遺産姫路城というのは誰に聞いても同じかと思いますが、実は姫路にはもう一つの城があります。それは2009年に完成した「白鳥城」という、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城をモチーフにした西洋風のものです。この白鳥城は太陽公園というテーマパークの中にあるのですが、私が太陽公園に行ったのは城の工事中だった2008年のことで、城が完成してからは近くを通る度にその威容を眺めてはいましたが、間近で見たことはなかったのでした。そこで今日、午後は暇だったのでまたちょっと自転車に乗ってこよう、と自宅から8kmほどなので行ってみることにしたのでした。

以前は白鳥城がある「城のエリア」と世界中の石像のレプリカが並ぶ「石のエリア」とで入場料が別れていたような気がするのですが、行ってみると両方共通で1300円となかなかの値段で、城までのモノレールの料金が含まれているとのことでした。今回はふらっと行ってみただけですし、外から見るだけでもいいかなと思ったのですが、まあせっかく来たことだし珍スポットも中を見ないと語れない、ということで入ってみることにしました。

モノレールというのは嘉穂製作所というところが作っているスロープカーというものだそうで、40人乗りのものが2両連結されているという、この手のものにしては大型のものです。これが20分おきに往復していて、乗車時間は約3分となっているのですが、城が山の上にあり歩いて登るにはなかなか急なので、少なくとも上りは乗った方がいいでしょう。上側の車両が城の方を向き、下側は麓の方を見下ろすような形になっていますが、私が乗ったのは下側の車両です。

山上でモノレールを降りて城の入口の方に歩いて行ってみると門がありますが、なかなかそれっぽくできています。ただ全体的に小さく見えるのは気のせいではなく、ノイシュヴァンシュタイン城の3分の2のスケールになっているとのことです。まあうまく写真を撮ればわからないのではないでしょうか。城の中へ入ってしまうと完全な現代のプレハブ建築の内装で、趣もへったくれもないという感じなのは非常に残念です。ただ、内部はイベントスペースのような感じになっていて、今は「服部正志の3Dトリックアート展」なるものをやっていました。さすがに一人では盛り上がれないので、私はこれらをまったく見ずに素通りしてしまいましたが、家族連れやカップルは楽しんでいるようでした。

ということで、結局外で見るだけで十分だったような気もしますが、やっぱり入ってみないとそれも言えませんからね。しかし、オリジナルのノイシュヴァンシュタイン城も実は鉄骨とコンクリート、モルタルでできているということですから、多少古いだけで大差ないのかもしれません。そう聞いてしまうとわざわざ観に行くほどのものでもないような気がしてしまいますが、コンクリートだろうが石だろうが何でできているかで価値が決まるようなものではありませんよね。