The Lego Movie - Emmet地下室が凄い。

おそらく長男が生まれたばかりだった頃、ある友人に「金がかかるからレゴは買い与えない方がいいよ。」というようなことを言われたのが忘れられないのですが、実際はそんな忠告は聞かずにこれまでに結構な金額のレゴを購入してきました。しかし、単純な玩具として考えると確かに安いものではないのかもしれませんが、子供の想像力を育てるという教育的効果は別としても、ダイヤブロックなどの類似商品と比べると精密さや耐久性に優っているように思います。次々と魅力的な新しい商品が出てくるのも購買意欲をそそるもので、特にスター・ウォーズシリーズはスター・ウォーズファンにはたまりません。

そんなレゴファンにとっては見逃すことのできない映画「LEGOムービー」が先日公開されたので、レゴ好きの二男と二人で観に行ってきたのですが、これが期待以上に凄くてなかなか良かったです。

何が凄いかというと、予告でもわかっていたことですが、これまでのレゴのアニメが表現方法としてレゴのブロックを使っているだけで、ストーリーはもっと現実の世界に近いものだったのに対し、このLEGOムービーではまさにレゴのブロックの世界が舞台となっていて、そのレゴの世界のミニフィグたちが登場人物となっているのです。もちろんそれだけではこれまでの物より凄いということはないのですが、それをあくまでリアルに、ミニフィグのモールドの肌やパーティングラインまでしっかり描かれていて、まるで実際にレゴを使って高精度なストップモーションで撮影したかのような映像になっているのです。
The Lego Movie - Wyldstyle and Batman
物語の主人公はレゴの世界の何でもない建築作業員Emmetで、毎日説明書の通りにブロックを組み立てる作業に取り組んでいます。ある日そのEmmetが予言にある救世主と間違われ、Wyldstyleと名乗るレジスタンスの女性に連れて行かれます。途中で勘違いであることがわかりますが、その後も世界をより良くするためにレジスタンスに協力を続け、ある時世界の帝王Lord Businessと対峙することになりますが…というようなストーリーです。まああくまで子供向けの作品なので、それほど複雑なものではありません。

まあしかし、この映画の一番の醍醐味はあのレゴのブロックが自由自在に動き回っているということでしょう。実際に市販されているシリーズのモデルが登場したりするので、それを見つけてみるのもまた一つの楽しみ方でしょうか。CG技術が発達していなければこれだけリアルな映像は実現できなかったでしょうが、現実世界の有機的形状のモデルを再現するのに比べれば楽なのでしょうか。それともまさしくレゴに見えるようにするためには入念なチューニングが必要だったのでしょうか。これはBlu-rayなどの特典映像も楽しめそうです。