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smc PENTAX-DA 50mm F1.8

沼の入り口。

今日、日本経済新聞が「リコー、カメラ事業縮小 個人向け撤退含め検討」という見出しで記事を掲載しました。これに対しリコーは「この記事はリコーが発表したものではありません。」と応じ、「個人向けカメラ撤退はない」と否定したものの、昨日付でデジタルカメラ事業の収益見通しの修正で100億円の減損損失を発表しており、製品ラインナップの整理統合は避けられない見通しです。確かにペンタックスブランドの一眼レフカメラだけでも現在6機種を生産しているようですから、これがリコーの売上規模では過剰なのは明らかです。うまく乗り切って事業を継続してくれるといいのですが、私は30数年来のペンタックスユーザーで現在も昨年購入したK-70を愛用していますので、レンズの入手性の面からもPENTAXブランドというよりKマウントのカメラが長く続いてくれることを切に願っています。

それはさておき、私はこのところ結構まめにK-70を持ち歩いて写真を撮るようになりました。特に最近は平日会社に行くときまでも持っていくようになりましたが、それというのも一つはK-70に内蔵されているWi-Fi機能が思いの外便利で使いやすいためです。以前もSDカードにWi-Fi機能を内蔵させたFlashAirというものを使っていて、ほとんど同じことはできていたので大して違わないだろうと思っていたのですが、これが大違いでした。それはFlashAirではカードの容量があまり大きなものではなく、またバックアップのためにカードに保存したままにしておくということができないこと、そしてWi-Fiの電源オン・オフができないことはないが面倒であるということによるもので、本体内蔵の場合はこれらが解消されます。

そして持ち歩くようになったもう一つの理由はsmc PENTAX-DA 50mmF1.8というレンズを購入したためです。

PENTAX 望遠単焦点レンズ DA50mmF1.8 Kマウント APS-Cサイズ 22177

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今はちょっと値上がりしてしまっているのですが、実は私が注文したのは昨年10月のことで、そのときには何か割引キャンペーンもあって、12000円弱で購入できてしまいました。このレンズが素晴らしいのはこの安さももちろんですが、まず小さく軽いので持ち歩きが非常に楽だということです。廉価版なのでプラスチック部品が多用されていて、マウントも樹脂製で耐久性には劣るようなのですが、わずか122gという軽さは大きな武器になります。

また、この安さでありながら開放F値が1.8という明るさなのは単焦点レンズゆえのシンプルな設計によるものです。私はこれをF2.0にちょっとだけ絞って撮るのが最近の好みで、ここに載せた写真はすべてそうです。ワンパターンなのは面白くない、なんでもボカせばいいというものではないとは思いますが、このサブジなんて私が気まぐれで作っただけのものなのに無駄に美味しそうに撮れていると思いませんか。

この明るいレンズで撮った写真はiPhoneで撮ったものとはやはり一味違うので、Instagramに投稿する写真もこのところほとんどK-70とこのレンズで撮ったものになってきました。写真をiPhoneに移すためには一手間必要になるわけですが、それも対して気にならないくらい内蔵Wi-Fiの使い勝手は良いのです。ただ、Image SyncというiOSアプリはちょっともっさりしていて操作性も今ひとつなのですが、それには目を瞑ります。

ということで、もう1本か2本、明るいレンズが欲しいなあと思う今日このごろなので、あんなニュースがあると困るのです。

PENTAX K-70

7年間の進歩。

私は中学生の時に父にSuper-Aという一眼レフのフィルムカメラを買わせてから、しばらく間は空いていますがPENTAXのカメラを使ってきました。ニコンやキヤノンと比べるといろいろな意味で一段落ちる位置づけではありますが、軽量コンパクトなボディや比較的安価なレンズ群などが素人趣味には向いていると思って使い続けています。というか、レンズ交換可能なカメラではいくつかレンズを買ってしまうと乗り換えるには勇気も資金力も必要なので離れられません。

そんなペンタックスもHOYAに買収されたかと思ったら今度は2011年についにリコーの1ブランドになってしまったりして先行き不安な状況が続いているのですが、今まで使っていたK-7を購入したのがもう7年も前になっていて色々限界を感じてきたので、今年発売されてなかなか良さそうなK-70を購入してしまうことにしました。

PENTAX デジタル一眼レフ K-70 ボディ 【ブラック】 K-70 BODY BLACK 16245

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(2016-10-19現在)

リコーのウェブサイトで過去の製品も含めて仕様比較ができるので私がこれまでに使用したK-7と*ist Dsと比較してみると、技術の進歩が明らかになります。特に画素数が610万→1460万→2424万と11年で6倍にもなりましたが、撮像素子の大きさは変わっていないので取り込む光の量を考えると画素数が多ければいいというものではないので、もちろん高精細な画像が得られるのは良いと思いますが、実は私はそこにはそれほどこだわっていません。

今回私が注目していたのはISO感度が3200までだったものが102400までと飛躍的に向上していることです。K-7の致命的な弱点はちょっと暗くなると画質もAFもまったく駄目になってしまうことで、ISO 1600にもなるとノイズだらけで使えたものではなく、暗いところではすっかり諦めてしまっていました。しかしそれが102400までというのはどんな魔法かというほどのもので、大変楽しみにしていたのでした。

その高感度撮像素子の実力はどんなものなのか、ということでわざわざ暗いところ、鍾乳洞へ行って撮影してみました。洞内には色付きの照明がつけられていて変な雰囲気ではあったのですが、目が慣れるまでは暗くてよく見えない、という程度には暗かったので、テストにはちょうどよかったかもしれません。実際に使用してみるとK-70ではISO 3200くらいまでは大幅な画質の低下は見られず、十分に実用感度と言えそうです。ただ、ISO 3200でも本当に暗いところでは手持ちで撮れる限界を超えてしまいますが、そういうところではストロボや照明を使うか、撮影を諦めるかするべきなのでしょう。しかし、ISO 102400という最高感度ではノイズは乗るにしてもなんとかなってしまうのかもしれないので、試してみるべきだったと後悔しています。

実はK-7からK-70というのは発売当時のフラッグシップモデルから初中級機への乗り換えなのですが、上面液晶パネルがないとか上面左側にダイヤルがないとかいう操作性の違いはあるものの、技術の進歩があるので性能的にK-7より劣ってしまうのは最高シャッタースピードとバッテリーの小型化による連続撮影枚数くらいのものです。これまでの初中級機ではペンタミラーだったのが私にとっては最大の障害になっていたのですが、K-70ではしっかりペンタプリズムになっています。液晶パネルはバリアングルになりましたし、連写性能、ファインダー倍率、動画撮影サイズなど、上記の高感度性能以外もいろいろ良くなっていて、まったく問題は感じません。

また、本機には無線LANも付いていて、ボタンを長押しするだけで有効になり、iOSとAndroidのアプリで画像を取り込んだりリモート撮影の操作をしたりできるようになっています。ただ、あまりアプリの使い勝手が良くないのと、画像の転送には結構時間がかかるので、これまで使っていたFlashAirと比べてそれほどいいものではありません。ただ、アプリで接続している間はオートパワーオフが無効になるようなのと、大容量なSDXCカードが使えるというのはメリットと感じています。

ということで、さすがに何十万円もするようなカメラとは違いますが、価格を考えると非常に良い買い物だと思っています。まだ数十枚程度しか撮影できていないので本当の実力はわかりませんが、少なくともK-7からの買い替えで後悔することは何もないでしょう。

Satechi Bluetooth Smart Selfie Extension Arm

食わず嫌いはいけません。

スマートフォンなどのカメラによる自分撮り・自撮りは世界的に当たり前のものになっていて、英語にもselfie (セルフィー)という単語が生まれています。Instagramなどを見た私の印象では中南米系の人が特にselfie好きのようですが、韓国の人も自分大好きということで셀카 (セルカ)が頻繁に行われているそうで、そんな人達のために셀카봉 (セルカ棒)と呼ばれる自分撮り用の一脚が生まれ、既に普及しているそうです。私も先日グランドキャニオンなどで韓国人と思しき人達がこのセルカ棒を使用して自分撮りしているのをよく見かけました。

このセルカ棒、日本語では「自撮り棒」と呼ぶのが一般的なようで、また英語ではselfie stickなどと呼ばれていますが、要は伸ばした時に1m程度の長さになる一脚の先にスマートフォン用のホルダーが付いているというものです。低価格品の場合はそれだけなのでシャッターはカメラのセルフタイマー機能を使用しますが、高機能品の場合にはBluetoothのリモコンシャッターの機能が内蔵されていて、セルカ棒を持っている手元でシャッターを押すことができるようになっているので、使い勝手はだいぶ違うようです。

先日、日本で友人に集まってもらって食事をした時に、N君が秘密兵器としてこのセルカ棒を持参していました。それまで私はその存在は知っていたものの、私自身は自分撮りなんてしないので要らないと思っていたのですが、このN君が使っているのを見ているとなかなか便利そうだし、まず使っているN君が非常に楽しそうだったので私も欲しくなってしまったのでした。N君が持っていたものが思っていたよりもしっかりした作りだったのも決め手の1つなので、買うなら同じものにしようと教えてもらって購入したのがSatechiのBluetooth Smart Selfie Extension Armという製品です。

Satechi スマート セルフィースティック 自分撮り 一脚 (iPhone、Galaxy用)

ここでも円安の影響が出てしまっているのか日本ではずいぶん高い値札が付いているようですが、アメリカの会社の製品ということでAmazon.comでは$40で購入することができました。ただの棒だと思うとそれでも高いと感じるかもしれませんが、Bluetoothのリモコンはやはり便利ですし、作りの良さを見れば納得できる値段ではないかと思います。一脚部分には特にロックやストッパーのようなものはなく、長さは摩擦で固定されるだけですが、硬すぎず緩すぎず何の問題もないようです。

Bluetoothのペアリングも簡単で、電源を入れてからペアリング用のボタンを押して、スマートフォン側で承認してやるだけでコードの入力なども必要ありません。iOSとAndroidに対応しているとのことで切り替えボタンもあってどちらにも対応していますが、何が違うのかは知りませんが共通ではないのですね。ペアリングした後はスマートフォンのカメラアプリを起動して、このセルカ棒のシャッターボタンを押せば写真を撮ることができます。

仕組みとしては実に単純なものなのですが、こういうものこそが発明というものなのでしょう。Time誌の2014年の25大発明の一つにも選ばれています。これだけで自分撮りが実に自然なものになりますし、ちょっと離して撮ることができるのでちょっとした集合写真にも使えます。また高いところから人垣越しに撮ったり、日本では盗撮を疑われないように気を付けなければいけませんが、地上ギリギリの低い視点から撮ったりという用途にも便利に使えるでしょう。私はこれを旅行の時に持っていたら家族写真を撮るときにいちいち人に頼まずに済んだのに、というのがそもそもいいと思った一番の理由ですが、この年末の旅行では存分に活用したいと思います。

ちなみに冒頭の写真は今年のアカデミー賞授賞式の際に司会のEllen DeGeneresのGalaxyで撮影し、リツイート記録となったものですが、今なら「Bradleyの腕がもう少し長かったら」というコメントも違っていたかもしれません。