CN Tower私にはやっぱり大都会は向いていないかも。

ミシガンの短い夏はもうとっくに終わってしまい、今日も気温が10℃を超えないような寒い日となってしまっているのですが、そんな中先週末は同僚O君とその奥さんとT君と私の4人でカナダへドライブ旅行に行ってきました。といってもミシガン州からデトロイト川を渡ればそこはもうカナダですので、宿を取ったトロントまでは車で5時間程度の距離で大したことはありません。O君もT君もこの夏に日本から赴任したばかりの駐在員で、もともとT君がデトロイトに来た当初から「カナダの紅葉を見に行きたい」と言っていて、それにO君夫妻が便乗するような形になっていたのですが、私もいろいろ話を聞いたり相談に乗っているうちに行きたくなってしまったのでお邪魔することにしたのでした。

さて、デトロイト川は2つの橋と1つのトンネルで渡ることができるようになっていますが、今回はデトロイト中心部からかかっているアンバサダーブリッジを利用してカナダのウィンザーへ渡ることにしました。橋を渡った国境のカナダ側では車に乗ったまま入国審査が行われますが、今回は家族連れでも仕事という感じにも見えなかったためかやけに色々と質問されてしまいました。私は車でカナダに渡るのはもう5回目で慣れていますし、やましいこともないのでどうということもありませんが、他の3人は初めてなのでどうも緊張気味だったようです。

ウィンザーからは高速道路401号線を通ってトロントへ向かいますが、この高速道路は非常に退屈です。周囲には本当に何もなく真っ直ぐな道路なのに制限速度は100km/hとミシガンよりも低く設定されていて、基本的に運転好きな私でもここはちっとも楽しくありません。まあそう言っていても仕方ないので、これは単なる移動なのだと割りきって走ります。途中、おびただしい数の風力発電機が立ち並ぶ地域がありますが、目を引くのはその程度なので黙々と走るしかありません。幸い道路自体は走りやすいですし、日本のサービスエリアのような施設ONrouteもところどころにあるので快適ではあります。
Flatiron Building in Toronto
しかし、大都市トロントが近づくに連れて交通量が増えてきて、最終的には4,5車線の道路もびっちりと埋まってしまう、動きつ止まりつの大渋滞になってしまいました。それは高速道路を降りてから街の中心部に向かう時も同様で、本当に目的地へ着く直前までほとんど渋滞で、車と共存している路面電車もノロノロでした。この渋滞は大変な損失となっているはずですが、東京都同様に大都市では避けられないものなのでしょうか。

この渋滞のせいで少々時間を読み違えてしまいましたが、最初の目的地はSt. Lawrence Marketというマーケットです。だいぶ観光化されている様子ではありましたが、いろいろなものが売られていてちょっと面白いところです。土曜日にはファーマーズマーケットも行われているのでこれに行きたかったのですが、遅めの昼食を摂っている間にほとんどの店が片付けられてしまっていて見ることができませんでした。

この後は途中にあるホッケーの殿堂のショップを覗きつつ、CNタワーへと向かいました。しかし私は以前来た時に登っていましたし、高所恐怖症のT君はどうせ家族を連れてきた時にも登らなければならないから今回はやめておく、ということだったのでO君夫妻だけタワーに登り、その間私とT君は近くのカフェで休憩です。そして約束の時間が近づいてきたところでタワーの前に戻り、まだ二人が降りてくるまでは時間があるようだったのでその南側にある鉄道歴史博物館の方へと行ってみました。ここはかつての転車台と扇型の車庫を利用して展示が行われているのですが、その車庫の前では結婚式が行われていました。いわゆる博物館然としたところではないので結構おしゃれな感じなのですが、日本人の感覚ではあまりないことですね。

もうその時点で6時を過ぎてしまっていたので、この日は食事をしてホテルへと向かって終わりです。振り返ってみても結局これということは何もせず、渋滞ばかりが印象に残るトロントでの一日となってしまいましたが、私にとってはあくまでおまけの日であり、翌日に備えてしっかり休養する方が重要なのでよしとします。 (続く)